子どもは自分に合った道を選ぼうにも、自分ではまだ分かりません。
早期教育をするなら、親が子どもの「得意・不得意」、「向き・不向き」を捉えることが大切ですね。
3歳ごろになると、本を読むのが好き、歌が好き、ブロック遊びが好きなど遊びの嗜好がはっきりしはじめ、簡単なルールが理解できるようになります。
言葉や社会性も発達してきて、早期教育がはじめられるようになります。
しかし、幼い子どもは自分が疲れているとかストレスをかかえているということに気づかないので、親は早期教育をするのなら、通常よりもより注意深く子どもを見ておく必要があると思います。
そして、早期教育をするならば、子どもの向き不向きをきちんと捉えることは重要です。
目次
子どもの向き・不向きを捉える方法
人が外界からの情報を認知したり学習する際には、言葉を介して論理的に理解する方法と、図、写真、実物などの視覚的情報を手がかりとしてイメージし理解する方法があり、どちらが得意かは人それぞれ特性があります。
医学の世界では、これを「認知特性」と呼ぶそうです。
子育てや教育においても、この「認知特性」を知っておくことは役立ちます。
「頭のいい子は、3歳からの遊びで決まる!」の著者で、小児科専門医の医学博士・本田真美氏による子どもの「認知特性」を診断できるテストがあります。
子どもにあてはまる項目を数えると
- 見る力が強い視覚優位者
- 話す力が強い言語優位者
- 聴く力が強い聴覚優位者
の3つのうちどれに当てはまるかが分かります。
対象年齢は3歳が目安です。
では、実際にやってみましょう!
子どもの認知特性テスト
「子どもの認知特性」診断テスト
A、B、Cのチェックリストそれぞれについて、子どもにあてはまる項目の数を数えます。
【A】
- 絵本や図鑑を見るのが好き
- ものを並べたり、様々な角度や横目を使って眺めたり、くるくる回るものを見るのが好き
- 絵を描くのが好き
- 人見知りや場所見知りが強い
- ブロック遊びや電車遊び、パズルが好き
- 一度行った場所や一度会った人をよく覚えている
- 想像や空想遊びが好き
- 空想イメージにとらわれて、必要以上に怖がることがある
- いろいろなものを集めるのが好き
- 部屋のインテリアや身近な人の服装、髪型の変化によく気付く
【B】
- 本を読むのが好き
- 「あれ、何?」「これ、何?」と質問責めにする
- 文字を覚えるのが早い。文字への興味が強い
- 大人向けのテレビドラマが好き
- 漫画を描いたり、物語を作るのが好き
- 見たものを例えたり、比喩表現が好き
- ごっこ遊び、おままごとが好き
- よく話すが、聞き間違いや言い間違いが多い
- しりとりやなぞなぞが得意
- 幼稚園(保育園、小学校)であったことを、時間を追って順序よく話ができる
【C】
- 遠くのサイレンなど小さな音にも気付く
- 独り言を言う
- 言葉が早い
- 大人びた表現をよく使う
- コマーシャルのセリフや歌を覚えて繰り返す
- かるたが得意
- 替え歌が好き、得意
- いつも歌を歌っている
- 音に合わせて体を動かすのが得意
- モノマネが得意
「子どもの認知特性」診断結果
当てはまった項目の数を数えます。
数が突出したものに認知特性があります。
バランスを見るのが目的なので、当てはまった数を気にすることはありません。
どれも差がない場合は、特性のバランスがよいということです。
子どもが小さい場合、いろいろな経験をすることで、自分の認知特性が発揮されるようになり、結果も変わっていきます。
「子どもの認知特性」診断結果の解説
【A】見る力の強さ
Aが突出している場合、見る力が強いタイプ(視覚優位者)です。
見たものを写真のように認知します。見たものを別の角度から見たらどうなるかを想像するのが得意です。
向いている職業
カメラマン、画家、デザイナー、建築家、パイロット、外科医、機械技術職
【B】言葉の力の強さ
Bが突出している場合、話す力が強いタイプ(言語優位者)です。
見たものを言葉に置き換えて認知します。
考えを説明したり、文章を頭の中でイメージすることが得意です。
向いている職業
コピーライター、絵本作家、内科医、作家、教師
【C】聞く力の強さ
Cが突出している場合、聴く力が強いタイプ(聴覚優位者)です。
見たものを言葉に置き換えて認知します。
聞いた話を頭の中でイメージすることが得意です。
向いている職業
弁護士、教師、作家、落語家、アナウンサー、音楽家
子どもが将来にわたって、資質や能力を最大限に活かせるように
世の中にはたくさんの職業があり、今のように変化の多い時代を生きる子どもたちが大人になる頃には、今はまだ存在しない職業だってあるかもしれません。
人の能力もいろいろなものがあります。
「高学歴であれば高収入が望める。」と考えている人がいまだにいるのかどうか分かりませんが、自分の適性に合った仕事を選び、資質や能力を最大限に活かせることの方が、強みにはなるでしょう。
小さい子どもは自分に合った道を選ぼうにも、自分ではまだわかりません。
親の考えで道が変わり、生活や環境が決まります。
親が、親の理想ではなく、子どもの資質や能力を最大限に活かせる道に導いてあげることが本当の親の役目でしょう。
認知特性を知ることはその助けになります。
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