ホームスクーリングと宗教 宗教が子どもの道徳心を育む?




ホームスクーリングと宗教には深い関係があります。

 

10人の子ども全員がホームスクールで教育を受け、そのうち6人(出版当時)が10代前半で大学に飛び入学したアメリカの大家族「ハーディング家」。

 

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その著書を読んでいると、ご両親(特にお母さんのモナ・リサさん)は、敬虔なクリスチャンであることがわかります。

 

そして、キリスト教の教えが、ハーディング家のホームスクールを支えてくれているようでした。

 

また、これまで紹介したギフテッドの矢野祥くんのご家族もクリスチャンであることを窺わせるような描写が著書の中にありましたし、「小学生日記」の華恵さんもカトリックです。

 

「僕、9歳の大学生」 ギフテッドの親が家庭で大切にしていること

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「宗教」というのはキリスト教以外にもたくさんありますが、宗教は子どもの教育や学力に何か関係があるのでしょうか?

 

ある実験の結果がとても興味深かったので紹介します。

 

宗教は子どもの道徳心を育むのか?

 

学力はともかく、宗教をもつ親は、自分たちが信仰する宗教が子どもの道徳心の発達にとって有益であると信じています。

 

無宗教の子どもと比較して、どちらがより道徳的で思いやりがあるのかを、シカゴ大学が研究しました。

 

果たしてその結果はどうだったのでしょうか。

 

 

実験は、アメリカ、カナダ、南アフリカ、トルコ、ヨルダン、中国の6ヶ国約1000人の子どもを対象に行われました。
被験者の子どもの年齢は5~12歳です。

 

そして、被験者の子どもたちは、親がキリスト教、イスラム教、ユダヤ、仏教の信仰者か、または無神論者です。
(ユダヤと仏教はごく少数で分析対象としては人数が不十分だったため、結果には含まれていない)

 



 

【実験1】他人の行動を、どのくらい多角的に捉えられるか?

 

まず最初に行ったのは、いかに他人の行いを様々な視点から理解できるか?

道徳心を測るテストです。

 

テストの内容

子どもたちに写真を見せます。

 

この写真には、ある子どもが他の子どもを突き飛ばすような場面が写っています。

 

しかしそれは、小さないたずらのようにも見えるし、偶然のハプニングとも捉えられるような、悪意の有無を測りかねるものです。

 

それを見た子どもたちは、その状況をどう捉えたでしょうか。

 

テストの結果

 

親がいずれかの宗教に属する子どもの多くが、悪意があるものと限定し、厳しい処罰を与えるべきだと回答しました。

 

「悪意の有無が分からない、いろいろな可能性が考えられる」と回答した子の多くは、親が無宗教の子どもでした。

 

【実験2】どのくらい他人を思いやれる?

 

次に行ったのは、いかに他の子どもを思いやれるか?

利他性を測るテストです。

 

テストの内容

研究者は子どもを一人ずつ個別に呼び出し、自分の好きなステッカーを10枚選ばせます。

 

その10枚のうち、ステッカーをもらえなかった子にいくらかあげてもいいと思えるなら、好きなだけあげるよう言います。

 

そして、その子どもが他の子にステッカーをあげるかどうかは大人には分からないようにしています。

 

テストの結果

ステッカーを10枚もらった子どもが、それをもらえなかった子に与えてもよいと差し出した数は、親がキリスト教信者の子が平均3.3枚、イスラム教徒が3.2枚だったのに対し、無宗教の子どもは平均4.1枚でした。

 

また、このテストについては、子どもの年齢が高くなるほどステッカーを共有し合おうとする傾向が強く、宗教歴の長い子どもほどステッカーを独り占めしたがる傾向にありました。

 

年齢や国、経済的ステイタスなども、分け与える枚数に影響しましたが、宗教の違いほどの影響は見られませんでした。

 



 

実験から見えてきたこと

 

実はこの実験を行う前のインタビューで、信仰心のある親の方が

「自分の子どもは共感能力が高く、相手の立場に立って物事を考えられる人間。優しい子である。」

と思っている率が高かったのです。

 

また、この実験そのものが、アメリカのあるキリスト教の団体が、シカゴ大学に研究依頼したものでした。

 

さらには、無神論者が多い国(オランダ、スウェーデン、デンマーク、日本、ベルギー、ニュージーランド)ほど、暴力や暴動が少ないという統計もあるようです。

 

過去の研究結果を考慮しても、キリスト教には白黒ハッキリさせる教育を施す傾向があり、「宗教が子どもの道徳性に悪影響を及ぼすといえる」と研究者はコメントしています。

 

今後、さらに多くの国と宗教を対象に実験をおこなう予定です。

 

翻訳協力:千葉ファブリス・フランス語

出典:Current-biology「The Negative Association between Religiousness and Children’s Altruism across the World

 



 

まとめ

 

ホームスクーリングと宗教 宗教が子どもの道徳心を育む?

いかがでしたか。

 

無宗教の子どもほど物事を多角的に見ることができ、他の子を思いやれる。

 

この結果は、意外だと感じる人もいると思いますし、想像通りだったと感じる人もいるでしょう。

 

信仰する宗教がその子のすべてを決めるわけではありませんが、少し興味深い結果だと思いませんか。

 

特定の信仰に頼らずとも、親が子の道徳心を育めるのだということが分かる結果になったと思います。

 

 

ホームスクーリングと宗教の深い関係についてはまた改めて記事にしたいと思います。

 

 

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