バイオリンを習うと天才になる? 天才脳と早期教育の真実(2) 




前回の記事で、相対性理論などを提唱した物理学者アルバート・アインシュタインの死後、天才の仕組みを探るため取り出された脳の研究から分かっていることを書きました。

 

右脳教育は幻想? 天才脳と早期教育の真実(1)

2018.06.20

 

その中でもっとも注目すべきは

「右脳にある左手指の運動を司る部分が大きく発達し、脳のシワの丘が突き出ていた」

という部分です。

 

なぜこの部分に注目すべきかというと、アインシュタインに限らず、幼少期から楽器を演奏してきた人に、同じ傾向があるということが分かっているからです。

 

アインシュタインもまた、6歳から生涯に渡ってバイオリンをしています。

 

右脳と左脳の働きは、科学的に解明されているわけではなく、これまでの経験を集めた統計のようなものから神話のようなものまで諸説あるのですが、この結果によって、音楽が右脳の発達に関係しているのは確かかもしれないと言われています。

 

では、アインシュタインのような天才の脳に近づくには、やはり幼少期からバイオリンを習えば良いのでしょうか?

 

みていきましょう。

 

バイオリンよりも指先の訓練

 

アインシュタインのような天才の脳に近づくには、幼少期からバイオリンを習えばよいのでしょうか。

 

その答えは、そんな単純なことではありません。

 

週刊ダイヤモンドの「天才・奇才のつくり方」の中で、理学博士の小泉英明さんはこのようにいっています。

 

手指の訓練開始は早いほど、脳の関連部位の大きさに影響を与えることが分かっている

 

しかし、技術の習得にこだわるあまり、強制的な練習になるのであれば逆効果だとも言います。

 

親が勝手に、子どもの右脳を発達させたいと考えてバイオリンを習わせ、子どもは果たして音楽を好きになるでしょうか。

 

無理に弦楽器を押し付けなくても、指先の器用な運動を促したければ、積み木やおはじきなど他の方法でも始められます。

 

これまでにも幾度となく紹介しているので改めてここに書いておきます。

 



 

幼児期からできる、指先を使った遊びなど

 

指先を使った遊びは、0 歳からできます。

 

フィンガーペインティング

 

アメリカが莫大な費用を投じて運営しているサイト「ZERO to THREE」の中で、

あらゆることに好奇心をかき立てるようにする良い方法

と、フィンガーペインティングは、とても推奨されています。

 

▼フィンガーペインティングについて紹介している記事

全米騒然!天才きょうだいを育んだマル秘育児法とは!?

 

ティッシュをつまんでポイポイする

 

箱入りのティッシュをつまんでポイポイする行為には、0~1歳前後の子どもの成長がたくさん詰まっています。

モンテッソーリが提唱する遊びのひとつです。

 

▼ティッシュをつまんでポイポイするについて紹介している記事

モンテッソーリを家庭で実践 0歳からできること

 

スイッチの切り替え

 

蛍光灯などのパチパチっと切り替えるタイプのスイッチは子どもにとってほどよい指の力加減が必要になるため、指先の運動にとてもおすすめです。

 

これも、モンテッソーリが提唱する遊びのひとつです。

 

▼スイッチの切り替えについて紹介している記事

モンテッソーリを家庭で実践 0歳からできること

 

おりがみ

 

おりがみは、信州大学教育学部の研究で「単に手先を動かすだけではなく、様々な力が必要なことがわかってきたため幼少期の児童向け教育として効果がある」と発表されています。

 

▼おりがみについて紹介している記事

通信講座などの教材を使わなくてもできる幼児教育

 

ボルダリング

 

もし、習い事として指先を使うものをやってほしいけど、子どもが音楽に興味を持たないという場合は、ボルダリングはどうでしょうか?

 

全身をフル活用するボルダリングでは、まさに手の指先から足の指先までが鍛えられます。

 

▼ボルダリングについて紹介している記事

子どもの習い事 ボルダリングの効果が凄すぎる

 



 

才能を伸ばす原点は「好きこそものの上手なれ」

 

決して、ピアノやバイオリンなどの音楽をおすすめしたくないわけではありません。

 

しかし、考えてみてください。

 

芸術に触れるものを奮い立たせるのは「感動」です。

 

子どもが自分自身で「いい音楽に感動する」という体験がまずありきなのです。

 

しかし、子どもの教育に関しては、往々にして様々な要因がその選択を鈍らせます。

親の理想、周囲のプレッシャー、流行、神話などです。

 

本来は、子どもの興味が一番優先されるべきで、才能を開花させるためにも本来はこれだけでいいはずです。

 

脳の話に戻りますが、脳の断面を見ると、

生命活動を司る脳幹

その周りに感情を司る大脳辺縁系があり、

一番外側に知性を司る大脳新皮質があります。

 

進化の過程で

脳幹 → 大脳辺縁系 → 大脳新皮質

の順で出来上がってきたそうです。

 

大脳辺縁系で、旧哺乳類以降の動物が持つ本能的な感覚である情動、快感や不快感という感情が生まれ、創造性の源となりました。

 

そして、大脳辺縁系の意思・意欲が強く働いた分だけ、大脳新皮質も動くと言われています。

 

知育や早期教育は、脳の中に素晴らしい蔵書を増やすようなものだけど、素晴らしい蔵書がいくらたくさんあっても使われなければ意味がない

と前述の小泉氏は断言します。

 

魅力あるものに情熱を注ぎ、得られる達成感、喜びや楽しい!という気持ちは、脳の中でドーパミン系の神経伝達物質が出て、さらに喜びを感じ、またそれを繰り返したくなるような仕組みがあるそうです。

 

そしてドーパミンが放出されると、同時に学習したことを頭のシステムにしっかり残すというメカニズムがあると言います。

 

バイオリンを与えても、高い学費を捻出しても、やる気を教えることはできませんね。

 

やりたいという気持ちを邪魔しない環境を作ることが大切です。

 

感動を経験し、情熱と意欲を持てるように育む。

 

才能を伸ばす教育の原点は、「好きこそものの上手なれ」ですね。

脳からみた早期英語教育の是非 天才脳と早期教育の真実(3) 

2018.06.22

 

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