「僕、9歳の大学生」 ギフテッドの親が家庭で大切にしていること




ギフテッドは先天性のものという説と、乳幼児期の親の教育によるものという2つの説があります。

 

以前紹介したギフテッドの矢野祥くん、小百合さんきょうだいの家庭では、お母さんの慶恵さんが明確な目的を持って胎児期から英才教育を行っていました。

 

そして、ギフテッドを育てた慶恵さん自身が「ギフテッドは遺伝ではなく、乳幼児期に与えた教育によるもの」だと考えており、夫の桂さんも「妻が与えた教育によるものだと思う。」と話しておられました。

 

また、当事者である祥くんも、「母親が与えてくれた環境によるものだと思う。」と話されていました。

 

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今日は、当時9歳だった矢野祥くんの視点からみたご両親の教育について、もう少し詳しくみていきましょう。

 

矢野祥くんの著書「僕、9歳の大学生」

 

ギフテッドとして有名なアメリカの矢野祥くんが、9歳のときに書かれた著書「僕、9歳の大学生」には、家族のあり方や父親の役割など、学びになることがたくさん書かれています。

 

特に、父親が子育てに積極的に参加することの大切さや子どもに与える影響の大きさを改めて感じました。

 

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その中から、誰でも家庭内で意識出来ることなどをまとめてみました。

 



日本の学校に通わせなかった理由

 

矢野祥くんのお父さんは日本人、お母さんは韓国人ですが、アメリカ在住なので、アメリカの学校に通うことは自然なことです。

 

しかし、日本の学校に入れなかった理由も、お父さんの桂さんはきちんと持たれていました。

 

そしてそれは、日本や韓国の学校を選ばなかったというよりは、アメリカの教育がとても優れており、またそれが、祥くんの才能を伸ばす上で相性がよかったのだと感じました。

 

アメリカの教師が持つ、教えることの誇りと喜びは、日本では確かに考えづらいです。

 

例えば、「あなたの子どもを教えることができてとても嬉しい」という手紙が届くこともあれば、「私から習ってはいけない」ときっぱりという先生もいるそうです。

 

もし、自分のクラスに優秀すぎる子どもがいるときに、「この学校(クラス)では、この子の能力を伸ばせない」などと言える先生が日本にいるでしょうか。

 

「飛び級は是か非か」という専門家の議論は大切だが、いくら専門家の意見が一致したとしても、現実にはそれを「是」とする子供が必ずいる。

だから、親からみて世界一スペシャルな我が子がスペシャルな大人として育っていくには、親が主体となって先生・学校・社会に働きかけながら、より良い教育方法を模索していくしかないのです。

ー矢野祥著「僕、9歳の大学生」より『父・矢野桂さんのはなし』

 

想像力や創造性を高めることの大切さ

 

お母さんの慶恵さん、お父さんの桂さんは、共に美術史の修士を持たれていますが、芸術や創造性をとても大切にされていることを至るところで感じます。

 

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前回の記事(こちら)でフィンガーペインティングについて書きましたが、ほかにも、赤ちゃんの頃はティッシュやトイレットペーパーが散らかっても好きなように遊ばせていたそうです。

 

また、水や砂など、形のないものを手で感じながら遊ばせることも大切にしていたようです。

 

大きな紙を広げて水をたっぷり含んだ水彩画を描いたり、積み木をしたり、親子でよく一緒に遊んだそうです。

 

感じることを大切にし、何時間も車を運転して海に連れて行ったり、雪が降ると、素手で雪をさわらせました

 

意識してやらせなかったこと

 

創造性を大切にすることで、逆に意識してやらせなかったこともあります。

 

たとえば、きっちり折ることを教える折り紙と、きっちり線に沿って色を塗るぬりえ。(折り紙については、後に慶恵さんの意見で変更)

これは、繰り返し同じことをさせたり、暗記させたりするのは創造と反対という考えからです。

 

そのほか、創造性を育むために意識して「やらせなかったこと」は以下の通りです。

  • 眠くないのに寝なければいけない昼寝
  • 何日も繰り返し練習する踊り
  • 刺激はあるけど、受け身で見るだけのテレビ
  • 反射的行動だけど、結局慣れれば繰り返し動作のテレビゲーム

 

祥くんとお父さんの父子関係

 

創造性を大切にする教育は、9歳の祥くんにもしっかり伝わっています。

 

祥くんからみたお父さん

 

祥くんはお父さんについて、

自分なりに詩や絵を書き、作曲にもトライするクリエイティブな人。表現の大切さを教えてくれる。」

と語っています。

 

また、お父さんから言われたことで印象に残っている言葉は、

「自分の選ぶ職業、奉仕、結婚相手、友達、みんな自分を表現するもの。」

「祥は才能があるんだからそれを使うことが祥自身を表現することだ。使わないということは、別のだれかになりすましていること」

だそうです。

 

大人のわたしたちも参考にしたい名言です。

 

お父さんの教育方針

 

子どもの教育に積極的なお父さんは、教育方針もきちんと持たれているようでした。

  • できないこと(成長すればできること)を無理にやらせない。
  • 嫌なことは無理にさせない。
  • 単純なことを繰り返しやらせない。
  • 無意味な規則は細かく言わない。

 

自分で考えることの大切さ

 

両親に想像力を育まれた祥くんは、あらゆることを自分で考える力を自然に身につけています。

それは、勉強にも生かされます。

 

たとえば、祥くんは自分なりのテスト勉強のコツを自分でみつけました。

 

  1. 教科書やノートをよく読む。
  2. 最初はさっと見通して、そのあとよく読む。
  3. それから記憶する。
  4. 最後に問題を自作して自分の記憶をチェックする。

 

そしてこのやり方は、心理学者によって実際に効果的だと推薦されている方法(PQRST法)と一緒です。

(Preview):テキストのタイトル、サブタイトルだけを見る。
(Question):ざっと読んだものに関して自分で疑問点を上げてみる。
(Read):細かく読む
(Self-recitation):読んだものに関して自分で思い出してみる。
(Test):自分で問題を作って回答してみる。

 

この勉強方法はぜひ参考にしたいですね。

 



まとめ

 

ギフテッドの親が家庭で大切にしていること

いかがでしたか。

 

9歳の祥くんの視点から書かれた「僕、9歳の大学生」を読んで、家庭で行う教育の中で特に大切だと思った3点を書きます。

 

まとめ
  1. 創造性、想像力を伸ばす、生かすこと
  2. そのために、親自身がクリエイティブであること
  3. お父さんが子育てにきちんと関わること

 

特別なことよりも、基本的なことがいかに大切なのかがわかると思います。

 

そしてここに書いたことは、ほんの一部です。

 

是非、当時9歳だった祥くん視点で書かれた1冊を手にとって読んでみてください。

 

 

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